今、この記事を見ているということは、もしかして警告灯が点灯しましたか? 警告灯には種類があり、意味があって点灯します。場合によっては事故に繋がる可能性もあるので、どの警告灯が点灯して何故点灯したのか確認していきましょう。
車の警告灯は色で危険度を判断できる
まず初めに、警告灯は色によって危険度が分かるようになっています。
緑色の場合、警告灯ではなく表示灯のことが多いです。例えば、方向指示器表示灯は緑色に点滅します。何かを警告しているわけでなく方向指示器を作動されている時に表示されます。
青色の警告灯も緑色の警告灯同様、危険度は低く表示灯のことが多いです。ヘッドライトが上向き(ハイビーム)になっている場合に点灯する「ヘッドランプ上向き表示灯」や、エンジン冷却水の温度が低いと点灯する「低水温表示灯」があります。
黄色の警告灯が点灯または点滅した場合は注意が必要ですが、すぐに消灯する場合は異常ではありません。しかし、同じ症状が再発する場合はお店で点検してもらってください。
赤色の警告灯の場合は走行不能になる可能性がある警告灯です。点灯している警告灯の種類によっては安全な場所に停車する必要があります。
黄色の警告灯(注意)
先ほど説明したとおり、黄色の警告灯が点灯または点滅した場合は注意が必要になります。すぐに消灯する場合は異常ではありませんが、何度も頻繁に点灯、点滅する場合は車に異常がある場合があるので注意してください。
ブレーキ警告灯(黄色)
黄色であれば、電子制御ブレーキシステムに異常が発生している場合があります。車種によっては、黄色で点灯または点滅するものがあります。すぐに走行不能になるわけではありませんが、放置すると事故に繋がる可能性もあるので点灯した際は点検を行ってください。
危険度:★★★
対処法:個人で対処するのは難しいので、整備工場またはディーラーに連絡してください。
ウォッシャー液警告灯
ウォッシャー液が不足している時に表示される警告灯です。放置したことで車が故障するわけではありませんが、ウォッシャー液が不足した状態でウォッシャー液を出し続けようとするとウォッシャーモーターが故障することもあるので注意してください。
危険度:★
対処法:ウォッシャー液を補充すれば警告灯は消えます。
パワーステアリング警告灯(黄色)
パワーステアリングが搭載されている車種に表示される警告灯です。この警告灯が表示されるとパワーステアリング機能が作動がしていない可能性があり、ハンドルが重くなります。思い通りのハンドル操作が出来なくなる可能性があるので速やかに点検を行ってください。
危険度:★★★★★
対処法:個人で対処するのは難しいので、整備工場またはディーラーに連絡してください。
燃料残量警告灯
ガソリン(燃料)が少なくなると点灯する警告灯で、エンプティーランプとも呼ばれています。この警告灯は給油すれば警告灯は消えるので点灯した際は速やかに給油してください。また、上り坂や下り坂などではタンク内のガソリンが偏ることがあり早めに点灯することもあります。警告灯が点灯していなくても燃料ゲージが減ってきたら給油するようにしてください。
危険度:★★
対処法:給油すれば警告灯は消えます。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://drivehome.jp/maintenance/475/ target=]エンジン警告灯
エンジンまたはトランスミッションシステムなどに異常があると点灯する警告灯です。車には多くのセンサーが取り付けられており、そのセンサーが異常を検知するとエンジン警告灯が点灯します。
そのため原因は1つに絞られず、吸排気の異常や点火の不具合など、様々なことが考えられます。原因を追求するのは困難な為、点灯した際は速やかに整備工場やディーラーなどに連絡してください。
危険度:★★★★
対処法:何かしらのセンサーが異常を検知しているので個人での特定は難しいです。
ABS&ブレーキアシスト警告灯
ABS(Anti-lock Brake System:アンチロックブレーキシステム)という急ブレーキをかけた時にタイヤがロックすることを防ぐシステムに異常があると点灯する警告灯です。この警告灯が点灯するとABSが作動しない可能性があります。
危険度:★★★
対処法:個人で対処するのは難しいので、整備工場またはディーラーに連絡してください。
スリップ表示灯
ABS(Anti-lock Brake System:アンチロックブレーキシステム)、VSC(Vehicle Stability Control:車両安定制御システム)、TRC(Traction Control:トラクションコントロール)、ヒルスタートアシストコントロールなどが作動していると点灯します。その為、坂道発進時や雨の日などに点灯するのは正常です。しかし、通常走行時に点灯し続ける場合は、故障の可能性もあるので注意してください。
危険度:★★
対処法:悪路を走行している時に、一時的に点灯するのは正常です。安心してください。
ブレーキパッド摩耗警告灯
主に外車に採用されている警告灯で、ブレーキパッドが交換時期に達すると点灯します。
危険度:★★
対処法:ブレーキを急激に踏み込むと点灯することもありますが、ブレーキパッドが消耗している可能性があるので整備工場またはディーラーにて点検を行ってください。
赤色の警告灯(危険)
赤色の警告灯が点灯または点滅した場合は走行不能になる可能性があるので注意してください。慌てて路肩などに停車せず、駐車場やパーキングエリアなどの安全な場所に車を移動させて原因が分からない場合はディーラーや整備工場、走行が難しい場合は保険会社やJAFなどに連絡しましょう。
半ドア警告灯
ドアが完全に閉まっていない時に点灯する警告灯です。運転席だけでなく助手席、後部座席、バックドアなどが閉まっていない時にも点灯します。点灯したまま走行すると、走行中にドアが開いて非常に危険です。全てのドアがきちんと閉まっているか確認してください。
危険度:★★★★★
対処法:ドアが閉まりきっていない(半ドア)状態の可能性が高いです。ドアが閉まれば警告灯は消えるので全てのドアを確認してください。
ブレーキ警告灯(赤色)
パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を解除して警告灯が消えれば正常です。消えない場合は、ブレーキフルード不足、ブレーキ系統の異常など、ブレーキが故障したときに点灯する警告灯です。パーキングブレーキを解除しても消えない場合は、走行中にブレーキが効かなくなる可能性があるので非常に危険です。
危険度:★★★★
対処法:パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を解除して警告灯が消えるか確認。警告灯が消えない場合は、個人で対処するのは難しいので、整備工場またはディーラーに連絡してください。
SRSエアバッグ/プリテンショナー警告灯
SRSエアバッグまたはプリテンショナー付きシートベルトに異常が発生すると点灯する警告灯です。走行することは可能ですが、事故が発生した時にエアバッグが作動しない可能性があります。
場合によっては、走行中にエアバッグが作動する可能性もあるので早めに、また走行中に急にエアバッグが開く可能性もありますので、できるだけ早めに点検を行ってください。
危険度:★★★
対処法:個人で対処するのは難しいので、整備工場またはディーラーに連絡してください。
マスターウォーニングランプ
専用警告灯があるものは、マスターウォーニングと連動しない場合がありますが、マスターウォーニングランプは他の警告灯又は表示灯が点灯するか、マルチインフォメーションディスプレイ内に警告メッセージが表示されるときに同時に点滅または点灯します。
この警告灯は、緊急性が高い異常が発生したときに点灯します。走行中に点灯したら場合は、速やかに車を安全な場所に停止し、停車し整備工場やディーラーなどに連絡してください。
危険度:★★★★★
対処法:個人で対処するのは難しいので、整備工場またはディーラーに連絡してください。
シートベルト非装着警告灯
シートベルトが装着されていない時に点灯する警告灯です。2020年9月以降の新型車は後部座席も含めた全席にシートベルト非装着警告灯を装着することが義務化されます。後部座席も必ずシートベルトを締める必要がある為、シートベルト非装着警告灯の点灯に関わらず必ずシートベルトは締めましょう。
危険度:★★★★
対処法:シートベルトを装着すれば警告灯は消えます。
水温警告灯(赤色)
エンジンの冷却水(クーラント)の温度が高いときに点灯する警告灯です。オーバーヒートするとエンジンにダメージを与えてしまいます。点灯した際は速やかに安全な場所に停車し整備工場やディーラーなどに連絡してください。
危険度:★★★★★
対処法:冷却水(クーラント)を補充しようとしてクーラントのキャップを開けると熱された冷却水が噴射して非常に危険です。整備工場またはディーラーに連絡してください。
油圧警告灯
エンジンオイルの圧力に異常が発生すると点灯します。まずは停車してエンジンオイルの量を確認してください。エンジンオイルが少ない場合は、エンジンオイルを補充してください。そのまま走行すると、エンジンが焼き付いてエンジンが破損することがあるので注意してください。
また、エンジンオイルは簡単に減るものではないのでオイル漏れの可能性も考えられます。車の下にオイルが漏れた跡がないかも確認してみてください。
危険度:★★★★
対処法:エンジンオイルの残量を確認し、少ない場合はエンジンオイルを補充すると警告灯は消えます。
バッテリー警告灯
車のバッテリーを充電する系統「オルタネーター」や「ベルト」などに異常が検知されると点灯する警告灯です。通常であれば走行時にオルタネーターという発電機が作動し、バッテリーを充電してくれます。しかし、バッテリー警告灯が点灯しているときは発電していない可能性があります。
バッテリーの充電ががなくなると、突然エンジンが停止する可能性があります。エンジンが停止するとブレーキやパワーステアリングがほとんど効かなくなり大変危険ですので注意してください。
危険度:★★★★
対処法:個人で対処するのは難しいので、整備工場またはディーラーに連絡してください。
パワーステアリング警告灯(赤色)
黄色の警告灯同様、パワーステアリング機能が作動していない時に表示される警告灯です。その為、警告灯が点灯するとステアリング操作が重くなります。原因は様々ですが、思い通りのハンドル操作ができなくなるので速やかに点検を行ってください。
危険度:★★★★★
対処法:個人で対処するのは難しいので、整備工場またはディーラーに連絡してください。
ハイブリッドシステム警告灯
ハイブリッド車や電気自動車に搭載されている警告灯で、名前のとおりハイブリッドシステム自体に異常がある場合に点灯する警告灯です。点灯したまま走行すると、走行不能になり事故に繋がる可能性が高いので、安全な場所に停車してください。※ハイブリッド車でAC(エアコン)カプラーなどを抜くと警告灯が点灯する場合があります。
危険度:★★★★★
対処法:エンジンを切り、再始動しても警告灯が消えない場合は、個人で対処するのは難しいです。整備工場またはディーラーに連絡してください。
JAFまたは販売店に連絡する
JAF(日本自動車連盟)のロードサービスは有料になりますが、会員以外でも利用することができます。
JAF(日本自動車連盟)に入会すると、事故や故障でのけん引・搬送作業など様々なサービスが無料で受けられます。※無料範囲外だと有料になるので注意してください。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://drivehome.jp/trivia/783/ target=]車が動かなくなり、どうしようもない時はロードサービスを利用してください。自動車保険(任意保険)の特約でロードサービスを無料で使える場合もあるので、まずは契約している保険会社に確認するといいでしょう。
警告灯が点灯しても走行できる場合があります。しかし、そのまま放置しておくと走行不能になったり、重大な事故に繋がることおあるので早めに原因を見つけ整備するようにしてください。