車のフロントガラスに使用する撥水剤の選び方とおすすめ商品8選

正直、「なんでその商品が上位なの?」「使ったことないでしょ?」と思うような記事がたくさんあります。

僕は過去に何十種類ものガラス用撥水剤を使ってきました。今回は実際に使ったからこそ分かる。僕がおすすめするガラス用撥水剤を紹介したいと思います。

使ったこともないのに商品を比較している謎の評論家いるよね<ボソッ>

Twitter(@DriveHome_)に質問箱を設置しているので、洗車用品で気になることがあったら聞いてください。

ガラス用の撥水剤とは?

窓ガラスなどを想像してもらいたいのですが、基本的にガラス単体では水弾きを得ることはできません。

ガラスは何も施工しないと「親水」と呼ばれるベトーっと水が張る状態になります。親水状態で雨の日に走行すると、水滴がフロントガラスに張り付き前が見づらくなります。

その親水と真逆の水が弾く「撥水」という効果をもたらしてくれるが、撥水剤です。

ガラスではなくボディにも施行できる撥水剤や、ガラスとボディ両方に施行できる撥水剤もあります。しかし、ボディとガラスでは素材が違う為、ボディ用の撥水剤をガラスに施行してもガラス専用の撥水剤に比べて撥水力が弱いことがあります。

ガラスにもボディにも施行できる撥水剤も使ってみましたが、ガラス専用の撥水剤に勝るものには出会ったことがありません。

なので、高速道路などで雨がバンバン弾くような水弾きを得たい場合は、ガラス専用の撥水剤を施行することをおすすめします。

ガラスに撥水剤を施行するメリット、デメリット

ガラスに撥水剤を施行するメリットは、ガラスが撥水することで雨の時に水滴がビュンビュン飛んでいき視界が良くなります。デメリットは、撥水剤を施行しないといけないのと、撥水剤を購入する必要がある。これぐらいだと思います。

人によって面倒と思う人もいるかもしれませんが、施行が簡単な商品などもあるので安全性を確保する為にも施行しておいた方がいいと思います。

フロントガラスとサイドガラスで撥水剤を分ける?分けない?

???

と思った方もいると思いますが、ガラス用の撥水剤でも水が弾かない「親水タイプ」と、水が弾かれる「撥水タイプ」があります。フロントガラスは撥水タイプ、サイドガラスは親水タイプと使う商品を分ける人もいますが、僕は分ける必要はないと思っています。

理由としては、フロントガラス以外のガラス(サイドガラスやリアガラス)は、思っている以上に水滴が付着しないからです。

水滴があまり付着しない箇所に親水タイプの撥水剤を施行しても水量が少なく親水状態にならない為、親水タイプの撥水剤を施行しても意味がありません。

だったら、フロントガラスと同じ撥水タイプのガラス用撥水剤を施行した方が少量の水滴でも風で飛んでいったり、転がり落ちていくので視界が良くなります。

ガラス用撥水剤の選び方

カー用品店に行ってもガラス用の撥水剤だけ何十種類とあり、どれを買えばいいか分からない人も多いと思います。商品によって特長も異なり選びづらいと思いますが、僕がガラス用の撥水剤を使ってきて重要だと思ったのが「撥水力」「耐久性」「施行性」この3つです。

全てにおいてNo.1 という商品はありません。しかし、「撥水力」が優れいてる商品、「耐久性」が優れている商品、「施行性」が優れいてる商品、各商品によって特長があるので自分に合った商品選びをしてみましょう。

ガラス用の撥水剤で注目したいのが成分です。成分で分かることは「撥水力」と「耐久性」です。基本的にシリコーン系は撥水力に特化した撥水剤で、フッ素系は耐久性に特化した撥水剤になります。

施行性についてですが、ガラス用の撥水剤は「塗り込みタイプ」「スプレータイプ」「エアゾルタイプ」「シートタイプ」があります。施行性という観点から言うと「塗り込みタイプ」に比べて「スプレータイプ」「エアゾルタイプ」「シートタイプ」の方が施行は簡単です。

撥水力が優れている商品の特徴

・シリコーン系撥水剤

・塗り込みタイプ

・液剤が乾いてから拭き上げる撥水剤

塗り込みタイプでも、撥水剤をガラスに塗って直ぐに拭き上げるタイプと撥水剤をガラスに塗って乾燥させてから拭き上げるタイプがあります。いろんな商品を試しまいたが、撥水剤をガラスに塗って乾燥されてから拭き上げるタイプの方が撥水力がいいです。

撥水力が高いガラス用撥水剤をレベル別にまとめた記事もあるので、気になる方は下記関連記事を参考にしてみてください。

耐久性が優れている商品の特徴

・フッ素系撥水剤

代表的な商品は「超ガラコ」。ほとんどの商品は耐久性3か月程度ですが、主成分がフッ素系撥水剤の超ガラコは耐久性12か月と謳っています。最近では撥水力が上がるシリコーンと耐久性が上がるフッ素系撥水剤を混ぜているハイブリッドタイプが主流になりつつあります。

施工性が優れている商品の特徴

・スプレータイプ

・エアゾルタイプ

・シートタイプ

撥水力や耐久性より楽にパパッと施行したい、洗車に時間をかけたくない人には「スプレータイプ」「エアゾルタイプ」「シートタイプ」をおすすめしています。しかし、施工が簡単な商品で撥水力に特化した商品には出会ったことがないので、撥水力や耐久性を求める方には「塗り込みタイプ」がおすすめです。

 ガラス用撥水剤の施工手順

商品によって施工手順は異なりますが、撥水効果を最大限に引き出したい場合は、最初にガラスの汚れ(油膜、水アカ)を除去してから、塗り込みタイプのガラス用撥水剤を施工するのがおすすめです。

下地処理について気になる方は、下記関連記事を参考にしてみてください。

塗り込みタイプ

※ハイブリッドストロングαの場合

洗車

ガラス面の汚れやホコリを洗い落としてください。

塗布

使用前にボトルをよく振理、フロントガラスの外面にヘッド部分を押し当てながら、ガラス全体にムラなく塗布してください。

乾燥・拭き取り

塗布面が白く乾いたら、固く絞った濡れタオルで塗布面全体をムラなく拭き上げてください。

スプレータイプ

※ミストガラコの場合

洗車

ガラス面の汚れやホコリを洗い落としてください。

ガラスにスプレー

スプレーのストッパーをOPNEに回し(ミストガラコの場合)、フロントガラスにスプレーしてください。

拭き上げ

ガラス面が乾いている場合、固く絞った濡れタオルで拭き上げてください。ガラス面が濡れている場合、綺麗な乾いたタオルで拭き上げてください。

エアゾルタイプ

※ダブルジェットガラコの場合

ワイパーを動かす(雨の日に使用する場合)

ワイパーを動かす。

ガラスに数秒間スプレーする(雨の日に使用する場合)

フロントガラスに約3秒間スプレーしてください。

※効果が弱まってきたら再度スプレーしてください。

シートタイプ

※フクピカGEN5の場合(ボディにも使用可能)

汚れを拭き取るように拭いていくだけ

シートを2つに折りたたみ(ハガキ大)、力を入れずに汚れを取りながら仕上げる。シートが汚れたら次々と面を変え、常に綺麗な面で拭いてください。

※汚れが多い場合は、まず表面の汚れを軽く拭き取り、次に綺麗な面に変えて仕上げてください。

おすすめのガラス用撥水剤(2023年総合ランキング)

商品名 おすすめ度 タイプ 主成分 耐久性 金額 価格
ハイブリッドストロングα ★★★★★ 塗り込み シリコーン、フッ素系撥水剤 4か月 991円
ウルトラハイブリッドドロップ ★★★★☆ 塗り込み シリコーン、フッ素系撥水剤 1618円
ぬりぬりガラコDX ★★★★☆ 塗り込み シリコーン

4か月

936円
★★★★☆ 塗り込み シリコーン、フッ素系撥水剤 5か月 2640円
超ガラコ ★★★☆☆ 塗り込み フッ素系撥水剤 12か月 1534円
クリーン&リペル ★★☆☆☆ スプレー 1018円
ダブルジェットガラコ ★★☆☆☆ エアゾル シリコーン 3か月 666円
フクピカGEN5 ★☆☆☆☆ シート 撥水レジン 3か月 709円

※価格は2023年1月1日時点でのAmazonの販売価格を記載しております。

耐久性に関しては、メーカー側が記載しているものになります。統一された耐久テストではない為、信憑性は皆無です。

ハイブリッドストロングα

おすすめNo.1

とりあえず、ハイブリッドストロングαを買っておけば間違いなし。塗り込みタイプなのでスプレータイプなどと比較すると施行が少し面倒かもしれませんが、スプレーして吹き上げるのと、塗り込んで乾くのを待ってから(5〜10分程度)拭き上げるだけの差なので、大きな差ではないと思います。

ヘッドが丸型で大きいのでガラスの角など塗れない部分が出てきます。

そんなことより撥水力が魅力的で、価格も1000円以下、カー用品店やホームセンターなどにも売っているのでおすすめです。

商品名 ハイブリッドストロングα
施工箇所 フロントガラス
おすすめ度 ★★★★★
主成分 シリコーン、フッ素系撥水剤
タイプ 塗り込み
内容量 110ml
耐久性 3〜4か月
価格 991円

ウルトラハイブリッドドロップ

ハイブリッドストロングαの上位商品。ハイブリッドストロングαより撥水力が上がり、施行性も拭き上げやすくなりました。その分、金額が上がっています。内容量もハイブリッドストロングαが110mlに対して、ウルトラハイブリッドドロップが80ml。個人的には金額と撥水力、施行性を比較するとハイブリッドストロングαの方がおすすめです。

デメリットとしては、やはり金額。あとハイブリッドストロングαとヘッド形状が同じなので、こちらもガラスの角を塗ることができません。

ハイブリッドストロングαより撥水力を求めたい方は、ウルトラハイブリッドドロップを試してみてください。

商品名 ウルトラハイブリッドドロップ
施工箇所 フロントガラス
おすすめ度 ★★★★☆
主成分 シリコーン、フッ素系撥水剤
タイプ 塗り込み
内容量 80ml
耐久性
価格 1,618円
イチネンケミカルズ(Ichinen Chemicals)

ぬりぬりガラコDX

撥水力に関して言えば、ハイブリッドストロングαより少し劣るか同等ぐらい。この商品の特徴は、ヘッドが丸型ではなく四角なので、丸型では塗れないガラスの角まで撥水剤を塗ることができるのと、ヘッドがフレキシブルに動く点です。しかし、ボトルとヘッドが真っ直ぐなのでヘッドが動くという点は、そこまで大きな恩恵は受けることができない。

商品名 ぬりぬりガラコDX
施工箇所 フロントガラス
おすすめ度 ★★★★☆
主成分 シリコーン
タイプ 塗り込み
内容量 110ml
耐久性 4か月
価格 945円

鎧(yoroi)

鎧(yoroi)も、ハイブリッドストロングαより撥水力が良い。デメリットは金額が高いのと、カー用品店での取り扱いがない。それと施行に使用するスポンジが液剤を吸わない為、施行中に液剤が垂れて使いづらい。撥水力は良いがデメリットが少し多い。撥水力を求める方にはおすすめ。

商品名 鎧(yoroi)
施工箇所 フロントガラス
おすすめ度 ★★★★☆
主成分 シリコーン、フッ素系撥水剤
タイプ 塗り込み
内容量 100ml
耐久性 5か月
価格 2,640円

超ガラコ

ハイブリッドストロングαなどに比べると少し撥水力が劣る。と言っても撥水力に物足りないレベルではない。フッ素系の撥水剤になるので撥水力より耐久性に特化しており、メーカー側は12か月耐久と謳っている。施工方法もハイブリッドストロングαなどと違い乾いたタオルで拭き上げる為、拭き上げも簡単。その代わり、内容量に対して金額も少し高め。

撥水力より耐久性を優先したい場合は、超ガラコがおすすめ。

商品名 超ガラコ
施工箇所 フロントガラス
おすすめ度 ★★★☆☆
主成分 シリコーン、フッ素系撥水剤
タイプ 塗り込み
内容量 70ml
耐久性 12か月
価格 1,534円

クリーン&リペル

ガラスの油膜を落としつつ撥水剤が施工される商品。施工も簡単なので洗車に時間をかけたくない人や、サイドガラスやリアガラスにおすすめですが、こういった一石二鳥系の商品は全て優れているわけではないので注意が必要。

専用品に比べて撥水力は劣る為、撥水力を求める人には塗り込みタイプをおすすめします。

商品名 クリーン&リペリ
施工箇所 サイド、リアガラス
おすすめ度 ★★☆☆☆
主成分
タイプ スプレータイプ
内容量 651ml
耐久性
価格 1,018円

ダブルジェットガラコ

ダブルジェットガラコはエアゾルタイプなので雨の日に施工可能。普段洗車をしない、ガラス用撥水剤を施工するのが面倒、そんな人におすすめ。使い方は簡単で雨の日にワイパーを動かしてガラスにスプレーするだけ。即席ガラス用撥水剤です。

デメリットは、スプレー直後にワイパーを動かすとガラスが少し白くなる。あとワイパーで塗り広げる為、ワイパーが当たらない箇所は施工されない。

商品名 ダブルジェットガラコ
施工箇所 フロントガラス
おすすめ度 ★★☆☆☆
主成分 シリコーン
タイプ エアゾル
内容量 180ml
耐久性 3か月
価格 666円

フクピカGEN5

基本的にガラス用撥水剤はガラス面の汚れを落としてから施工します。なので、洗車を定期的にやっていて洗車後にガラス用撥水剤を施工する方が効率がいいです。この商品は定期的に洗車ができない、汚れも一緒に落として撥水剤も施工したい人におすすめです。

シートタイプでシートに撥水剤が染み込まれているので、汚れを拭き取りながら撥水剤を施工することが可能です。ちなみにボディにも使用することができます。

デメリットは、フロントガラスに施工して満足がいく撥水力は得られない。シートに撥水剤が染み込まれているのでガラスがギラギラになりやすい。

商品名 フクピカGEN5
施工箇所 サイド、リアガラス
おすすめ度 ★☆☆☆☆
主成分 撥水レジン
タイプ シート
内容量 24枚入り
耐久性 3か月
価格 709円

Amazon売れ筋ランキング(2022年12月)

実際はどの商品が売れているのか気になったので、Amazonのウィンドケア部門の中からガラス用撥水剤の売れ筋ランキングを調べてみました。

1位:ハイブリッドストロングα

私がおすすめ度★5にしているハイブリッドストロングαがアマゾンの売れ筋ランキングでも第1位でした。撥水力、コスパ含め、総合的に優れているので納得です。

2位:ぬりぬりガラコデカ丸

ガラコシリーズで人気No1はガラコデカ丸。個人的にはボトルが少し使いづらい感じがあるのですが、アマゾンの売れ筋ランキングでは第2位でした。

3位:ウルトラハイブリッドドロップ

2022年に発売されたハイブリッドストロングαの上位版ウルトラハイブリッドドロップがランクイン。撥水力はハイブリッドストロングαより良いものの金額が1500円超なのがネック。

イチネンケミカルズ(Ichinen Chemicals)

4位:スプラッシュ&リムーバー(ながら洗車)

人気上昇中のながら洗車さんが販売している「スプラッシュ&リムーバー」がランクイン。金額が3000円超なので手が出しづらいのが正直な感想。

5位:超ガラコ

ガラコシリーズの中で耐久性に特化した超ガラコ。フッ素系の撥水剤でメーカーは耐久性12か月と謳っている。他の商品と比べると約3倍の耐久性を誇り、撥水力も悪くない。

他のガラス用撥水剤はダメなの?

じゃあ、他の撥水剤はダメなの? と思った方も少なくないと思います。

ダメというわけではありませんが、撥水性能や耐久性能、施行性を比較してみても大きな差はないので、上記おすすめ商品で紹介したもので十分だと思っています。それ以外はパッケージの好みや同じメーカーの洗車用品を使っているからガラス用の撥水剤も揃えようと思っている方は他の商品を選択しても問題ないと思います。

「洗車用品に詳しくない」「これから洗車用品を揃えていこう」と思っている方は、上記おすすめ商品から選択した方が失敗するリスクは減ると思うので参考にしてみてください。

関連記事